トキドキ☆パイレーツ ~海賊の雑記帳~

☆VPRO海賊団のメンバー☆ヨッチャンのブログ☆

☆ 海賊ヨッチャン物語 その6 ☆

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ヨーテは、

 

少し泣きつかれてしまったが

 

瞑想についての

 

チャンパーからの言葉を

 

思い返した。

 

心乱れた時こそ、一人

 

ゆったりとした時間をつくり

 

瞑想を行うのだと。

 

「 夜は精霊の時間なり

 

一日に感謝し身体を休め、整え、

 

魂を

 

そして身体を

 

 大自然と一体となして静かに過ごすこと。

 

 瞑想中の呼吸も

 

ただ息を吐いて息を吸うだけではない

 

この世にあるすべてのモノに宿る精霊さまの

 

お力を感じ、感謝をしながら、

 

呼吸をする力で自分の心の乱れを整えていくのじゃ。」

 

 ヨーテは、両手を空にかかげ、

 

静かに目を閉じ

 

ゆっくりと息を吐きながら

 

心の中で唱えた。

 

 

精霊のみなさま

 

今日一日を送れたこと

 

肉体の無事をそして魂の無事を感謝します

 

この聖なる夜に私の身体と魂を捧げます。

 

どうぞ

 

お気のままに

 

どうぞ

 

なすがままに

 

あらゆる精霊さまに捧げます。

 

 

 

ゆっくりと息を吸いながら

 

ヨーテは

 

地面から

 

毛布のように暖かで

 

柔らかな力の流れを感じ取った。

 

 

心地よい風が、ヨーテに寄り添った。

 

 

 ふと、子供のころ、


チャンパーから良く聴かされた


子守歌を

 

思い出していた。

 

☆ ☆ ☆

 

西から

風使いがやってくる

光りの空持ってやってくる

みなの心を集めたまえ

みなの祈りを集めたまえ

ヒューロー

ヒュロロロ

ヒューロロロ



東へ

風使いが やってくる

光りの海持てやってくる

みなののろしを捧げたまえ

みなの祈りを捧げたまえ

 

ヒューロー

ヒュロロロ

ヒューロロロ

 

ヒューロー

ヒュロロロ

ヒューロロロ



☆ ☆ ☆

 

精霊さまは

 

どんなときも

 

いつでも

 

必ず

 

お前を守ってくださる

 

月が

 

星が

 

 太陽が

 

いつでも必ずあるように

 

いつでもお前を見守ってくださる

 

ヨーテは、

 

目を開けると

 

たくさんの光が、迎えてくれた。

 

どこまでもどこまでも広がる星たちの光。

 

以前ルビアが、夜空の絵を描きながら

 

家族との思い出話を語ってくれたことを

 

思い出した。

 

「この星たちの光のおかげで

 

明日を迎える勇気が湧いてくるのよ。

 

どんなに小さな光でも、こんなにたくさん集まれば

 

迷える人たちを

 

自身をなくした人たちを

 

照らし導くことができる

 

わたしは

 

この

 

おばあちゃんの言葉を

 

夜空を見るたび

 

思うの

 

きっとどんな試練でも乗り越えられる勇気を与えてくれる

 

夜空は、精霊さまからのプレゼントでもあるのよ」

 

ヨーテは

 

次第に

 

落ち着きを取り戻していた。

 

 

星たちの瞬きが

 

ヨーテの

 

手のひらに

 

集まり

 

風が地面から空に優しく舞いながら

 

その光を空へと返す。

 

やがて

 

心地よい

 

光の渦たちが

 

ヨーテを包んだ。